atojyadekinaiのブログ

年寄りの白血病ブログ

食道がんの事③


新年早々、心配な事が有りましたが
余りにもショックだったので
その事は書く勇気が無いので
時期が来るまで待って居て下さい。


占拠部位
食道は図のごとく頸部・胸部・腹部食道に分けられ
全長40cmに及ぶ臓器であり以下のように名称されます。




がんが出来た(占拠)部位によって


1 リンパ節転移部位
 再発率が変わる為に治療法(手術方法)も変わります。
例えば
頸部・胸部上部の食道がんは、腹部に転移しにくい。
胸部中部の食道がんは、頸部、腹部にも同時に転移しやすい。
胸部下部、腹部の食道がんは頸部に転移しにくい。
腹部食道がんは最も治癒率が高い。
などです。


(因みに俺の食道がんの位置は胸部中部だそうです)


壁深達度
食道がんといっても、がんの壁深達度(がんがどこまで深く入り込んでいるか)
によって治療法が変わります。
Tで表現されます(Tis~T4)
食道は胃や大腸と違って、粘膜(固有層)の上に扁平上皮層という
皮膚と同じ組織の層が薄く被っており、
日本人の多くがこの扁平上皮からのがんが出現します(扁平上皮がん)
一方、欧米人では食道と胃の境からがんが出来る事が多く、
粘膜より出来るがん(線がん)で、逆流性食道炎が原因の一つと言われています。


組織型からみた食道がん
がんと言っても、どの組織から出来るかによって性格が違います。
食道がんにおいては、上記の扁平上皮がんが最も多く(95%)
次いで腺がん(2%)です。
また、扁平上皮がんも、高分化型・中分化型・低分化型・未分化型と分類され
低分化型・未分化型は中でも性格の悪いがん=治り難いがんと言われています。



早期食道がん=粘膜固有層(T1a-EP~T1aMM)までのがんで
転移は無いと言われたいます。治癒率100%


表在がん=粘膜下層(T1b-SM1)までのがんで、
この時期よりリンパ節の転移率が始まります。
リンパ節転移の頻度は20%。治癒率70%。


進行がん=筋肉層にがんが入ったもので、リンパ節転移が50%以上となってきます。
治癒率40%以下。


(俺の場合は表在がんです)


多臓器浸潤
食道は体の中では、最も背中に近い部位(背骨のすぐ前)にあります。
また、気管・大動脈・心臓・下大静脈にピッタリ接しているために、
外膜を越えてがんが進行すると直ぐにそれらの臓器へ
がんが浸潤(進行)してしまいます。
これらを多臓器浸潤と呼びます。
各臓器ともに、浸潤した場合には一緒に切除(摘出)する事が
極めて難しい臓器ばかりで、外科手術の限界とも言えます。
しかしながら、手術前にこの浸潤部位を放射線・抗がん剤で治療し、
縮小させる事が出来れば、手術による完治も期待できます。


リンパ節転移
食道がんのリンパ節転移の特徴としては
①早い時期より転移がおこる。
②遠隔部位にも転移がおこる。

があげられます。


リンパ節はがんに近い順から1群→2群→3群→4群と分類されます。
胃がん・大腸がんでは、がんに近いリンパ節より順に転移が広がって行く事が
多いですが、食道がんでは、がんからの距離に関係なく転移をおこします。
最終的にどの群まで転移がみられるのか、リンパ節に何個転移があるのかで
きまります。
食道がんの場合、リンパ節に転移した個数によっても再発率が変わってきます。
リンパ節転移個数 1~3個 4~7個 8個以上 で順に進行度が割増しになります。


壁深達度によらず、リンパ節転移の有無によっても予後(5年生存率)
がかなり変わってきます。
 転移無しー70~80%
 転移ありー30~40%


*食道がんの手術では、このリンパ節をどれだけ、どこまで徹底的に摘出してくるか
どうかが手術の最も大切な点で、これによって手術の再発率が決まってしまう
と言っても過言ではありません。
ただ、食道をがん部のみ取るだけでは、全く手術をしないのと同様です。
この為、手術の経験度・専門医の有無によって、
施設間で手術成績(術後合併症・予後)に大きな差が出ています。


*治療前に各種の画像検査を駆使しても、リンパ節転移の正診率は60%前後です
逆に言えば、転移(陰性)と診断されて、手術後に転移(陽性)と診断される率は
40%に上ると言う事です。
特に、治療方針を考える時に、明らかにリンパ節転移が陰性であれば
抗がん剤や放射線療法で局所を治療する事に寄って、
治癒する可能性が考えられますが、
その陰性を確実に診断する方法が有りません。
従って、手術でがん及びリンパ節転移を完全に取り切る(根治手術)
事が出来る状態であれば、手術が最も確実な治療
法となります。


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